御利益プロジェクト
『御利益(ごりやく)プロジェクト』とは、実在の神社を舞台としたファンタジー小説「貴方にもご利益がありますように。」の制作・提供を通じて行われる地域活性化施策を総称したものです。
神代から現代に至るまでの天神地祇の活躍を描いた本作の舞台として、福岡県嘉麻市に実在する射手引神社(いてびきじんじゃ)および北斗宮(ほくとぐう)の二社が登場します。
射手引神社は「弓」にまつわる全国的にも珍しい神社であり、神功皇后(じんぐうこうごう)の伝説を由来に持ちます。また、北斗宮は全国でも二社しかない「北斗」の名を冠する神社で、創建から千三百年以上の歴史を有しています。氏子地域のまちおこしを実現するため、両神社は実名でライトノベルに公式登場します。
神社公認となる魅力的な神様たちのキャラクターデザインは、TVアニメでも放映された人気作『この美術部には問題がある』の作者、いみぎむる氏が担当。
【作品に登場する女神】
射手引 彩雲(いでびき あやも)
天の神 天若日子(アメノワカヒコ)と地の神 下照比売(シタテルヒメ)との間に生まれた女神。本名は彩雲姫命(アヤモヒメノミコト)。
謎の勢力が仕掛けた奸計に陥り亡くなった父ワカヒコから神弓・天之麻迦古弓(あめのまかこゆみ)を譲り受けた。
208年3月、地上を荒らす天狗族に対抗するため神功皇后が天照大神の加護を求めた際に地上に降臨し、現代では弓の宮・射手引神社で氏子たちの息災を見守っている。
真面目な努力家で面倒見が良い一方、頼まれたら断れない損な性格。戦闘にあまり積極的ではないが、大切な子どもたちを護るためなら自らが傷つくことを恐れない。
北斗宮 七星(ほくとぐう ななせ)
宇宙を開闢した神ともいわれる天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)が、北斗星から地球に届く純粋で美しい光だけを集めて作った最強の女神。
彩雲姫命と共に地上に降臨した後は二柱で全国を周遊するが、671年、若木連(わかぎのむらじ)の招請に応じ、北斗大明神として北斗宮の創建に関わる。以降は氏子地域の子どもたちの安息を願い続けている。
ふわふわとした雰囲気に加え脱力系のセリフで周囲を和ませるが、実は頭脳系で洞察力がずば抜けている。本人は相手の反応を見て楽しんでいるようだ。美味しいものに目が無い。
◆『貴方にもご利益がありますように。』作品情報
原作:ファンタジーエデン
キャラクターデザイン:いみぎむる
◆ストーリー
日本最古の歴史書「古事記」には、神と呼ばれる存在は、まだこの宇宙で星々が誕生したばかりの太古の昔に異次元から転移してきた強力な能力者たちであったことが記されている。異界の扉を開くために力を使い果たした最高能力者 天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)は、後続の神々に国造りを任せることにした。
悠久の時が流れ、神々の住む天界「高天原」は化け物や悪鬼たちであふれかえる地上を直接治める必要に迫られていた。
高天原の最高位、太陽神アマテラスは若き男神アメノワカヒコに神弓・天之麻迦古弓(あめのまかこゆみ)を与え、地上平定を命じる。だが、遣わされた地上ではワカヒコを陥れる恐ろしい陰謀がすでに張り巡らされていた。
古事記では高天原を裏切ったとされるワカヒコ。その愛娘として天と地の神の間に生まれた幼き女神・彩雲姫命(あやもひめのみこと)は父の形見として神弓を譲り受け、父を奸計に陥れた真の敵対者と対峙していく。しかし、彩雲が望む未来に独りでたどり着くことはできない。
訪れる絶望を予見した天之御中主神は、北斗の星々に祈りを捧げ最強の女神を誕生させた――。
【プロデューサーご紹介】
当社代表兼「ご利益プロジェクト」のプロデューサーである廣田康一は、円谷プロダクション在籍時に福島県の地方創生プロジェクト「福島県ウルトラマンARスタンプラリー事業」で初代プロジェクトマネージャーを務め、2018年からは福岡県嘉麻市のまちおこし会社「嘉麻スタイル」で地域活性化事業に取り組んでいます。
本作『貴方にもご利益がありますように。』の著者も務めます。
【今後のプロジェクト展開】
本作の公開を期に、登場するキャラクターの生誕祭イベントや一般参加の婚活イベント等をプロジェクトに参画する神社で実施し、新たな人の流れをつくることで周辺地域の活性化に取り組みます。
また当社はこの二社を皮切りとして、ご利益プロジェクトに参画する神社を広く募集する他、神社のキャラクター及びシナリオを無償制作し、作品中で紹介していく予定です。
クラウドファンディング企画進行中!
本作に登場する女神二柱のいみぎむる先生描き下ろしデフォルメイラストをもとに、博多人形師が立体化にチャレンジ。
400年の伝統を誇る博多人形で、一般流通商品として史上初となる「萌キャラ博多人形」が完成しました。
7月のクラウドファンディングで博多人形をメインに、オリジナルグッズを展開いたします。なおキャラクターの商品化で得られた収益の一部は神社に還元してまいります。
参画する神社(2019年12月時点)
名称 | いでびきじんじゃ 射 手 引 神 社 | ほくとぐう 北 斗 宮 |
社殿 | ||
建立 | 西暦1760年、尾浦という地域の香椎宮と、柿木にあった貴船宮の両神社を合祀し社号を「射手引神社」に改称 | 西暦671年に建立 |
所在地 | 福岡県嘉麻市上山田1539 | 福岡県嘉麻市大隈町988 |
ご祭神 | 闇淤加美神(くらおかみのかみ) 高淤加美神(たかおかみのかみ) 天手力雄命(あまのたじからのおみこと) 神功皇后 仲哀天皇 仲筒之男神(なかつつのおのかみ) | 天之御中主大神(あめのみなかぬしのかみ) 伊弉冉尊(いざなぎのみこと) 伊弉諾尊(いざなみのみこと) |
ご由緒 | 古処の山麓や当地に住む羽白熊鷲なるもの良民を苛む 神功皇后これを討伐するおり難渋され給いて 貴船宮の杜にて休らいて 神々の御加護を祈り給う 雲々の間より光と共に手力雄命 天の射手を率い御加勢給い征伐叶う(西暦208年3月20日) 神功皇后 貴船の神々と共に手力雄命を併せ 射手引大明神と称して祀り給う 後に里人 香椎宮(福岡市東区)より御祭神を戴き 尾浦の地に祀り奉る | 人皇第三十八代天智天皇の御代(紀元一三三一) 若木連(わかぎのむらじ)と言う人、北斗星の信仰厚く 益富山に北斗大明神として勧請し、延命長寿縁結びの神 として尊崇を集めたのが北斗宮の起源となる。 天正六年(西暦1578年)龍造寺隆信の兵乱によって 神殿が焼失するも御神体は樹齢二千数百年の大楠の下に奉安して安泰、以后大楠神社を祀る。 大楠神社は武運長久事業繁栄の神として尊崇さる。 |